昨今の日本ではエネルギーコスト・インフラ修理コスト等もかさみ、それらのコストは消費者に割り振られ、料金は「上昇の一途」をたどっています。業種・業態によって大きく異なりますが、最も簡単な企業会計は 「売上高」ー「売上原価」ー「販管費」= 「営業利益」。 |
企業・経営側から見て、単純な足し算・引き算をすると、 |
○「売上高」は営業員・販売員の方を通して、お客様から得られる金額等。(その企業に入って来る収入) 足し算(+) |
●「売上原価」「販管費」は 「売上高」を生み出すためにかかる金額等。 (その企業から出て行く支出) 引き算(-) |
俗にいう、「スーパー営業マン」と言う方達がいます。 要するに、その企業の「エース」です。 企業に大きな収入「足し算(+)」をもたらしてくれるので、企業は「スーパー営業マン」に、それなりの高い賃金を支払います。「引き算(-)」 |
サービス業の場合、例えば「ホテル」だとしましょう。客室を素敵なデザインにしたり、高級なじゅうたん・シャンデリアを下げたりするとお客様は「価値を見出します」。つまり支出「引き算(-)」の後に、それを取り戻す収入「足し算(+)」をもたらします。(費用対効果) | ||
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「電気・ガス・水道」ムダ遣いはお金を捨てているのと同じで、しかも設備の管理・メンテナンスが悪いと、この「引かれる数値(-)」は限りなく大きく変動します。(修繕・交換・作業・運転)これらは全て、その企業から出て行く支出「引き算(-)」 です。 毎月300万円が400万円に、時には1,000万円以上を超える「本来、支出する必要のなかった費用」「引き算(-)」 になるでしょう。 |
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結果を出した上級エンジニア・ご担当者はもっと高く評価されるべきでしょうし、時にはインセンティブ(特別報酬)・社長賞・昇給・昇格等があっても良いと思います。さらに勉強し、本物を見つけ出し、モチベーションも上がるでしょう。 「引き算(-)」を限りなく減らし、大きな「足し算(+)」を生み出す仕組み作り。つまり、企業がムダなく資金を回すには「(+)」「(-)」の両方から見た「公平な評価制度」が必要だと考えます。 |
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1.「空調用電力:約48%」 2.「照明:約24%」(空調の1/2) 3.「OA機器:約16%」(空調の1/3) つまり、「空調用電力」がいかに膨大な電気量を消費するのか? ご納得いただけたと思います。しかもこの「48%」と言う数値は、熱交換が適正に行われている場合です。 皆様がどんな方法で、何を使って「設備・熱交換・冷却水」を最適化されるかは、もちろんお好きな方法をご選択いただければ良いと思います。 余剰ガス・余剰電気・排水する為だけの膨大な水・必要のない多種薬剤・メンテナンス一式と呼ばれる「莫大なコスト損失」は、各企業・部署・担当者等、「ミクロ(個)」としての「問題と責任」だからです。しかし「環境」「健康」と言う「マクロ(全)」としての問題と通ずる事も注意しなければなりません。まずは正しい管理と方法で実現する「適正化」です。 |
関連文書:
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冷却塔(クーリングタワー)内部・充填材に付くスケール・バクテリア・藻類ももちろん重要ですが、省エネに関して最も重要な指標は「LTD」(エル・ティー・ディー)です。「LTD」は、"Leaving Temprature Difference" の略で「熱交換率」を意味します。 |
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冷凍機 熱交換器内部の汚れ具合いを見るには、いろいろありますが、国際標準となっているのが "LTD" で下記のように計算されます。 |
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簡単に言いますと、「どれだけ上手く(適切に)冷やされていますか?」と言う数値です。 |
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(冷凍機の種類にもよりますが、一般的には、2℃〜3℃程度が良好) |
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この数値が大きければ大きいほど冷えにくくなっており「熱交換を阻害している物質が付着している」と言えます。 この数値が大きくなっていく過程の中で、冷凍機は一所懸命に圧力を高めて設定値を目指そうとします。(また管理者の方が設定を変えます)そこで、連続的に余剰エネルギーが費やされ、結果、膨大なエネルギーロスが発生して行きます。 |
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冷凍機を管理する方に、1ヶ月〜3ヶ月間隔で「LTDのトレンドを出して下さい」 とお願いしましょう。 |
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人間の血圧や血糖値等の数値と同じで、「LTDが常に一定」= 「(順調)上手く冷やし続けている」 と言う事が出来ます。 |
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また、極まれですが常駐している管理会社に「それはノウハウなので教えられない」 と言われてしまうケースもあります。 |
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何か「知られては不都合な事情」があるのでしょうか? "LTD" (熱交換率)はノウハウではなく国際標準指標(パラメーター)です。 |
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CALFA BASのユーザー様には、クーリングタワー1600RT×4台において、これまで熱交換器の酸性薬品洗浄にかかる費用 「250万円カット」に成功しております。 しかもこれ「毎年」ですので、単純に4年で「1,000万円のムダなコスト」だったのです。 |
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「省エネ」を行う上で最も大切な数値は 「LTD (エル・ティー・ディー)」 です。 "LTD" は常にモニタリングした方が良いでしょう。 |
環境保護型 「シリカスケール」を除去する唯一の「水処理コンディショナー」!! |
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弊社では、推奨の濃縮度管理&排水システムとして 「CALFA EC Controller」(イーシー・コントローラー) をリーズナブルな価格でご提供しております。「耐久性」を極めたMADE IN JAPANモデルにこだわりをもっています。 そしてCALFA BAS (カルファバス)により、適正にクリーニングされ、「透明感」あふれる「澄んだキレイな水」に治療されて、設備は本来の能力を取り戻して行きます。冷却塔から排水された水は人体に安全で、環境に無害ですので、海や河川、土壌に排水しても問題ありません。もちろん「2次利用」も可能です。 |
● 水質汚濁防止法の改正により「有害物質を使用・貯蔵等する施設の設置者に対し、地下浸透防止のための構造、設備及び使用の方法に関する基準の遵守、定期点検及びその結果の記録・保存を義務付ける規定」が義務付けられました。簡単に言いますと「液体有害化学物質」が人的ミスや設備の老朽化により漏れ出し地面に染み込み「土壌汚染」・「地下水汚染」の発生を未然に防止する法律です。 |
「緑ラベル」のCALFA BAS 〜FREE〜(カルファバス・フリー)とご用命下さい |
SEP @ A B つのメリットとは? |
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その@ 特殊なリングの形状 |
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セパレーター内部にぎっしりと詰められた「特殊な形状のリング」。実は、このリングにも秘密がぎっしりと詰め込まれています。世界にはたくさんのセパレーターと呼ばれる水処理機器がありますが、これは「世界で唯一無二の形状」であり、何と極小「7ミクロン」までの浮遊物分離が可能になりました。 (特許取得済) これにCALFA BAS(カルファバス)の凝集反応を組み合わせると、カルシウム・マグネシウム・シリカ・鉄等、工業機械全般に影響する水中の不純物だけを、効率良く取り除けて、「莫大な節水効果」を実現できます。 現在、特許出願中の為、詳しい「設計図・スペックデータ」等の情報公開は出来ませんが、期間限定にはなりますが、随時「デモ器」を用意し、国内企業の皆様に無償でお貸出ししております。(設置費別) |
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そのA メンテナンスフリー | |
通常「ろ過器(砂ろ過)」の場合、ある一定期間稼働すると、砂の凝固作用が働きフィルタレーション能力が著しく低下します。この場合、系統を一時的に停止し、「ろ過材(砂)」の交換が必要となる訳ですが、当然、これらのメンテナンス及びコスト、PAC(凝集剤) の添加、逆洗浄も一切、不要となります。 SEPは、故障が頻繁に起こる機械とは違い、物理的にそれを行いますので、設備してしまえば10年近くは機能低下がないでしょう。利益を生む「必要な水」だけを効率良く取り出し、不利益を生む「不必要な経費」は、今すぐ吐き出しましょう。 |
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そのB 省スペース | |
SEP 最大の特徴はその「サイズ」です。大きなピット槽(プール)を作り、比重が重いものは底部に溜まり、キレイな「上水(うわみず)」だけを抜き取れば、これは一種の「セパレーター設備」です。また、砂ろ過器もフィルター式の不純物分離装置です。 しかし、「SEP」は両設備と比較すると設置費も安価で、遥かに小さなシャーシで、同等レベルの処理能力を出します。水の不純物を除去する為に「水質浄化装置」を入れたいけど「スペースが十分にない」と言う事業所には理想的です。 |
現:TK-50A タイプ(超小型) |
現:JP-50A タイプ |
砂ろ過比較:優位点 5つの "ない"【nai】 |
@ 頻繁な「逆洗浄」が必要となる 膨大に水コストが上がる SEP は「逆洗浄」がいらない |
A 定期的にろ材を交換しなければならない ランニングコストが上がる SEP は「ろ材交換」がいらない |
B ろ材交換を怠ると 「ろ過能力」が低下 砂が石になり逆洗浄が不可 SEP は「ろ過能力の低下」がない |
C ろ過能力を上げようとすると 大きなスペースが必要 SEP 設置に大きなスペースはいらない |
D 砂ろ過器は圧力損失が起きる為、フルストリームには使えない SEPは「フル・サイド」を問わない |
この「SEP」は、一般的なウォーターセパレーターで使われる「部品」も、水の「流体」も全く違います。 異物となるカルシウムやシリカの「比重」は水よりも重いので、SEPが徐々に底部で濃縮させるのですが、そこへ同時にCALFA BASの化学的凝集反応を利用する事で、さらに比重が重くなり、分離パフォーマンスが飛躍的に向上します。この新しい「技術」と「方式」は世界中で、業界の「標準(スタンダード)」を一変させるソリューションになる事でしょう。 |
(特許取得済) |
なぜ、「分離」にこだわるの? 皆さまの「水コスト」を抑える為です! |
「有機化学水処理剤」を使用して、水中の不純物を「分散」した場合「上部」と「下部」の不純物濃度は同じはずです。 ですから、キレイな水を給水させながら、オーバーブロー管から溢れさせているのです。 しかしキレイな水は「上部(水面)」からしか入らない訳ですから、この希釈コントロールはムダが多いのです。 |
単純に、左図のように「22.5t」タンクに、「20t」の水が入っているとします。そして、この水は「12%」の食塩水だとしましょう。 この食塩水の濃度を「12%」から「8%」まで落としたい時、あなたならどうしますか? |
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オーバーブロー(上部から溢れさせる)の場合、キレイな補給水を「10t」上部から給水して、「7.5t」上部から溢れさせれば、計算上 「22.5t」タンク満水の「8%濃度」になります。実際は上から入れて、上から抜くのでロス率はもっと多くなるでしょう。 |
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ブローダウン(下部から排水)の場合、まず、タンクに入っている濃度「12%」の食塩水「5t」を下部から排水し、足りなくなった分だけキレイな補給水「7.5t」を上から給水すれば効率良く「8%濃度」に落とせます。 この時点で「25%の節水効果」が計算上、「成立」します。 |
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「それじゃ、下部に電動バルブと電気伝導計(センサー)だけ設置すればいいじゃないか?」とおっしゃるかもしれません。そうです。おっしゃる通りです。 それが、冷却塔下部から排水するCALFA EC Controller(イーシー・コントローラー)です。 | |
この程度の技術では、私たちは全く「納得」しません。 ここから先が、「CALFAだけの高い技術」の見せ所です。 それは、水処理コンディショナーであるCALFA BAS(カルファバス)を投入し、水中の不純物だけを「凝集」させ比重を重くさせます。 同時にCALFA SEP (カルファセップ)をサイドストリーム型で設置。 |
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冷却水をグルグルと循環させておくだけで、危険因子となり得る「固形不純物」を効率良く分離・濃縮(セパレート)させておき、どうしても使えなくなった電気伝導率の高い「高濃縮水」を使用して定期的に排水します。 | |
そして、給水される水量は「排水された少しの量」だけです。また、CALFA SEP (カルファセップ)は「逆洗浄」も不要! せっかく節水したのに、別途「その機器を洗浄する為に、大量の水が必要」では「本末転倒」ですよね。もちろん、そんな事はさせません! さらにCALFA SEP (カルファセップ)は砂ろ過器の様な「定期的なろ過材交換」、フィルター製品の様な「メディア交換」「カートリッジ交換」等、これら全てが「不要」になります。 CALFA SEP (カルファセップ)があなたに代わり、常に「最良な水質を維持(キープ)」してくれます。 CALFA BAS(カルファバス) の効果で熱交換器、水路・配管内はキレイにクリーニングするので、同時に大きなエネルギーコスト削減にも成功するでしょう。さぁ、「複数年」でどのくらい「膨大な節水」「メンテナンス費・エネルギー費の節約」になるでしょうか? |
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「アメリカ合衆国エネルギー省」のSTUDYです。「原文:英語」 |
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CALFA SEP はこれらのどの技術にも属しません。従来の膨大な設置・運転費用をかけずにさらに「安価で」&「メンテナンスフリー」で水質浄化を実現する「新しいタイプのセパレーター」です。 |
なぜ、「節水」にこだわるの?「料金が大幅アップ」になるからです! |
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重要なライフラインの水を供給し、処理する上下水道事業が危機に直面している。需要が落ち込み料金収入は低迷。施設の老朽化も進み、負債がのしかかる。今後、値上げが続出するのは必至。薄氷を踏む水事業の現実に迫る。 ● 本紙依属記者:相川俊英氏:週刊ダイアモンド5.11より (ビジネス週刊誌として17年連続で書店売上第1位) |
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水道水を冷却水として使用し、下水を利用している「オフィスビル・ホテル等・複合商業施設ビル」はこの問題はとても深刻でしょう。現在、急ピッチで老朽化した下水道管のリプレースを各自治体がおこなっております。もちろん、かかった修繕費用は下水・上水である水道料金に上乗せされます。 | ||||||||||
今後の課題は、「節水」です。電気料金にばかり気を取られていてはダメです。「水道料金」がとんでもない事になり、そこから慌てて節水に取り組んでいては遅いのです。これまでのクーリングタワーの冷却水に用いられていた これからは、「BASで凝集・SEPで濃縮し、どうしても使えなくなった水だけを排水」。 究極の「省エネテクニック」です。 |
冷却塔の「水」は、「省エネ」と「節水」のバランスから「コスト削減」を実現します。水を濃縮させすぎれば「スケール」が形成され、熱交換率が低下、「余剰エネルギー」が消費されます。 左図の様に「省エネ」だけ実現したい。水は無尽蔵にあり 「電気」「ガス」のコストだけを落としたい。 と言う事であれば、 水をワンパスで「補給」「冷却」「排水」を繰り返せばいいでしょう。 |
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結果として、こうなっている施設はありますが、まず、これを希望する方・企業はないと思います。 「電気」「ガス」は、どれだけ使用しても良いので「とにかく節水だけを実現したい」 と言う事であれば、水を「蒸発・飛散」(ロス)した分だけ「補給」すればいいでしょう。 しかし、短期間で熱交換器・タワー充填材はスケールがビッシリと形成され「酸洗い」を余儀なくされます。そこまでスケールが形成される間にも少しずつ「余剰エネルギー」は消費されます。 |
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そこで、バランスを取る為に「水処理剤」が必要になります。フィルトレーション機能を持った機器を入れると、さらに良いでしょう。 しかし、一般的な「有機リン系水処理剤」は、形成されてしまったスケールは除去出来ませんし「砂ろ過」は頻繁に「逆洗浄」が必要になります。 また「ろ材(砂)」やフィルターレーションメディアの交換は、定期的にやらなければならないでしょう。 |
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CALFA BAS(水処理コンディショナー)を使用すれば、稼働・運転しながら、形成されてしまったスケールを除去出来ます。もちろん、予防も出来ます。 CALFA EC Controller(イーシー・コントローラー)を設置すれば、水の濃縮が上がって来たら、自動で底部から、CALFA BASで凝集したスケール成分を効率良く排水し「水の濃縮度」を下げます。 |
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節水も省エネも両方「実現」したい。と言う事であれば、 CALFA BASと「SEP」(セパレーター) を設置すれば、セパレーターがスケール成分・固形不純物だけを高濃縮させ、どうしても利用できなくなった濃縮度の高い汚れた水を使ってSEP底部より排水します。 「BAS」「SEP」の組み合わせは、同時に2つのリソース(資源)を徹底的に 「節約」します。「規模」や「稼働時間」、「以前の状態」にもよりますが、削減率は大変な金額に及ぶでしょう。 また、最近では、値上がりし続ける電気代をカバーする為に、可能な限りの「節水」「節ガス」を行い「トータル資源代として吸収」及び削減をしたい。と言うお問い合わせを大変多くいただきます。 もちろん、これも「可能」です。 |
それでは、「省エネ」と「節水」のバランスだけではなく、ここに「設備の劣化」「汎用性の広さ」や「環境」「近隣の居住空間」「健康」等の必要とされる「項目」を付け加えて「全体のバランス」をスパイダーチャートで見てみましょう。 |
CALFA BAS(水処理コンディショナー)は、熱交換を阻害する、すでに形成されたスケールも除去します。もちろん予防も行います。(省エネ性) CALFA BAS(水処理コンディショナー)は、無機物だけで作られておりますので、非常事体発生時や2次利用も可能です。(トイレのフラッシング、植栽への散水等) バクテリアを管理する殺菌剤(CALFA SAT)を同時に投入致しますので、通常の水道水と比較して、ここは、「人体安全性」を1ランク落としました。CALFA BAS(水処理コンディショナー)は、EUで「生活用水」としての試験まで合格しています。(人体安全性) SEPは逆洗浄、ろ過材・フィルターメディアの交換、メンテナンスは必要ありませんし、逆洗浄用の水も不要です。(メンテナンス・節水性) CALFA BAS(水処理コンディショナー)の防錆試験では、某大手水処理剤メーカーの「腐食防止剤」 よりも高い腐食防止効果が認められております。 その他いろいろありますが、大切なのは、この「バランス」です。 |
スケール防止として基剤に「りん」を使うから、富栄養化が起こり、藻類が良く育ち、そして排水問題が発生する。 大量の殺菌剤を入れるから、金属腐食防止剤や、脱酸素剤を併用せざるを得ない。 すると「人体安全性」・「2次利用性」が失われる。 また、水を浄化させようと砂ろ過を設備すると、「逆洗浄用の大量の水」「ろ材交換」のメンテナンスコストがかかる。 つまり、「何かを何かで補おうとすると、何かを失う」 実に、本末転倒な悲劇が繰り返されます。 その結果、水質は超濃厚な「薬漬け」になり、バランスもシンクロせず、コスト(薬剤コスト・メンテナンスコスト・排水処理コスト)は、さらに積み重なって行きます。 言われるがままに、次から次へと「パッチワーク(つぎはぎ)」をさせられる事になるでしょう。 |
ここでは、私たちが経験した「最悪の悪循環」が発生していた「某大型ショッピングモール」のケースをご紹介いたします。 設置されている機器は、某大手水処理会社の「電気伝導自動管理装置」と「自動薬剤注入装置」。 水の硬度が上がってきたら(汚れてきたら)、自動で新しい水を補給し、汚れた水を薄めてオーバーブロー管から排水。そして、自動で液体の 「有機スケール防止剤」と「殺菌剤」が添加される。ごく一般的な設備・機器が設置。 このクーリングタワーは、比較的浅型でタワー内部のキャットウォークから1cm程度下に「オーバーブロー管」があり、常に給水管からタワーに「給水」され、常にオーバーブロー管より「排水」されていました。 冷却水の伝導度を計測しても350μS/cm 程度しか上がりません。(約2.5倍濃縮程度)。オーバーブロー管までの高さが、わずかしかないのもあり、何週間たっても、これ以上は「電気伝導度」は上がりません。 (汚れる前に排水) |
上の写真は、クーリングタワー内部の「オーバーブロー管」。 稼働中の水位の高さがキャットウォークの下、わずか1cm程度の位置に設置されておりました。 比較的、浅型で冷却水の循環速度が速いタイプのタワーですが、ボールタップの「角度」の微調整が行われていなかったため、 循環が止まっていても、常に「給水」、オーバーブロー管から常に「排水(強制ブロー)」されておりました。従って、 水の濃縮は(電気伝導度)何週間経過しても350μS/cm程度しか上がりません。 つまり、「スケール障害が極めて起こりにくい冷却塔」と「稼働条件」と言えます。それでは、なぜ、常に「給水・排水」を繰り返しているのか? 一日にどれだけ膨大な水がロスされていたのか? |
確認できるのは、このタワーには、とてつもなく大量の「スケール」「バクテリア類」「土」「砂」「藻類」「虫」考えられる全ての障害物 (鉱物・生物)が発生していたと言う事です。当然、ほとんど外気(風)が入らず、常にタワー上部の全てのファンは「フル稼働」。 ここまでに至る過去の経緯は、設備のご担当者がすでに異動されておりますので、私たちにはわかりませんが、風が全く入らず、循環冷却水が冷えないので、常に冷たい水を補給する方法を選ばざるを得なかったのかも知れません。 逆に、当初からこの「給水」「排水」を頻繁に繰り返す条件で稼働していたとしたら、この「スケール防止剤」と「高額な設備」は、一体なんだったのでしょうか? |
「伝導管理装置」が設置され、薬剤装置にて「スケール防止剤」が常に添加されていたはずなのに、事もあろうか薬剤装置のノズル、それ自体に「スケール障害が発生」していると言う始末。 |
●「熱交換率(LTD)」が悪化して「膨大なガスを浪費」。 ●タワーに風が入らず、ファンが常にフルタイム・フル稼働する事により 「膨大な電気を浪費」。 ●冷却水が冷えないので、「給水」「排水」を頻繁に繰り返し 「膨大な水を浪費」。 ●全く、効果していない「多種、薬剤費の浪費」。 これは、本当に「最悪の悪循環」です。いつから、この悪循環が始まったのかはわかりませんが、 この規模なら、数年間で「億」と言う金額が何の創造も生み出さず、ただ「浪費」されていた事でしょう。 そして忘れてはいけないのが、 ●余剰エネルギーを使用した分の、「余剰CO2の排出」。 ●「有機リン」その他、「有機化学薬品の飛散・散布」。 ●「レジオネラ菌」の「飛散・拡散リスク」。 |
(タワー内部の清掃も終えて、新水が給水されて行く様子) 本当に価値のある「機器」と「コンディショナー」に生まれ変わり、 ここから新しい時代へと「再スタート」しました。 |
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そこで私たちは、まずスケール除去効果のある水処理コンディショナーCALFA BASに切り替え、タワーから病原菌が街中に飛散・散布されている可能性を疑い、少しCALFA SATの添加量を上げました。 私たちは化学的、物理的処理(高圧洗浄機)等も含め、とにかく全力で、この冷却塔の治療を施しました。 その結果、冷却塔は元の冷却効率を取り戻し「最悪の悪循環」は、ようやく終息しました。 |
「治療」は「予防」の「数十倍」の労力を必要とします。 |